おまとめローンって何?おまとめローンの仕組みを徹底解説

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おまとめローン・ローンの一本化とは?

カードローン会社のホームページなどで、ローンの一本化、おまとめや借り換えといった用語がよく見られますが、ここではそれらの内容をメリットも含めて簡単に説明します。

ローンの一本化、おまとめローンの目的・仕組みとは

複数の借入先を一つのローンにまとめることをローンの一本化といい、そのためのローンがおまとめローンです。借り換えは既存の借入先を別の借入先に借り換えることを意味します。

例えば、A社から70万円、B社から100万円の合計170万円を借りている場合に、C社から170万円を借りて返済に充てることをローンの一本化或いはおまとめというわけです。また、C社に借り換える、と呼ぶ場合もありますね。

これらの目的に利用されるローンとして「おまとめローン」や「借り換えローン」がローン会社にラインナップされているのです。

おまとめローンのメリット

おまとめローンのメリットはより低金利な借入先に借り換える、おまとめすることで合計の返済額を大きく削減するとともに毎月の利息の支払額を減らし返済を楽にできることです。

例えば、消費者金融5社から金利18%で借りた合計200万円を3年で返済する場合、合計の利息は602,972円、毎月の返済額は約72,305円になります。

この200万円を別のローン会社の金利12%のおまとめローンに借り換えた場合、利息合計は391,430円、毎月の返済額は約66,429円となります。

このように高金利で借りている複数の借入先を1社のおまとめローンへ借り換えれば、利息合計は211,542円、毎月の返済利息は5,876円減少させ返済を楽にできるわけです。

おまとめローンの金利などの具体的な条件をご紹介

ここでは消費者金融と銀行がホームページで示しているおまとめローンの例を紹介します。

プロミスの例

プロミスのおまとめローン内容は次のようになっています。

融資額 300万円まで
借入利率 6.3%~17.8%
返済期間と返済回数 最終借入後最長10年
1回~120回
利用対象者 安定した収入のある20歳以上、65歳以下の方
資金使途 他の貸金業者から借りたお金の返済
借り換え対象のローン 消費者金融・クレジットカードなどのキャッシングローン
※銀行のカードローンや、クレジットカードのショッピングの返済分などは対象外
担保及び保証人 不要
総量規制 貸金業法に基づくおまとめローンなので年収の3分の1を超える借入額も可能

このおまとめローンの特徴はフリーキャッシング(プロミスの代表的なカードローン)と比べ、

  • 融資額が200万円少ない300万円までとなっている
  • 返済期間と返済回数が約3年と長く回数も40回多い
  • 使途や借り換え対象のローンが貸金業者への返済やそのローンに限定されている
  • 貸金業法で定められた計画的返済を支援するローンである

このようにプロミスのおまとめローンは返済専用のローンになっており、その借り換える金額が総量規制の年収制限を超える場合でも利用できる点が特徴であり、計画的に返済したい方に最適な内容になっていますね。

楽天銀行スーパーローンの場合

楽天銀行スーパーローンの場合、通常のカードローンをおまとめローンとして利用できます。ローンの内容は以下の通りです。

融資額 500万円まで
借入利率 4.9%~14.5%
返済期間と返済回数
利用対象者 安定した収入のある20歳以上、62歳以下の方(60歳以下の専業主婦も可)
資金使途 使途は自由。ただし、他の貸金業者から借りたお金の返済に利用することも可能
担保及び保証人 不要
総量規制 銀行カードローンなので総量規制の対象外

上記のローンは楽天銀行のスタンダードのカードローンであり、プロミスのようなおまとめ用の専用ローンはありません。

楽天銀行カードローンは総量規制の対象外であり、融資額も500万円と高額なので、十分におまとめ用として利用できます。また、金利も消費者金融と比べて低いので、通常のローン金利でも貸金業者のローンからの借り換えには大きなメリットが得られやすいでしょう。

消費者金融と銀行のおまとめローンの違い

消費者金融のおまとめは返済専用ローンがほとんど

先ほどのプロミスと楽天銀行のおまとめローンの内容からわかるように消費者金融のおまとめローンは返済専用のローンが中心になります。

貸金業法に基づく計画的返済を支援するためのローンなら年収の3分の1を超えた融資が可能になるので、プロミスやアイフルなどの消費者金融はそれに基づく返済専用のおまとめローンを用意しているのです。

したがって、利用者はそのおまとめローンから借り換えた分以外の新たな借り入れができません。一方、銀行の場合は通常のカードローンとして自由に繰り返し借り入れ・返済ができるという点が大きな違いですね。

銀行のおまとめローンは金利が低いが審査は厳しいかも

おまとめローンであっても適用金利は消費者金融より銀行のほうが低くなる可能性があるでしょう。特に200万円までは金利差が大きく数%程度開くかもしれません。

ただし、審査は銀行よりも消費者金融のほうが甘いといわれており、多額の借入金が必要となる借り換えの審査でも同様のことが考えられます。

銀行カードローンは金利が低く融資額も大きいのでとても魅力的ですが、審査に通って利用できなければ意味がないため消費者金融のおまとめがより現実的な検討対象となることも少なくないでしょう。

以上の通り、おまとめローンには、借入先を金利の低いローンで一本化して合計利息や毎月の返済金額を軽減して返済を楽できるというメリットがあります。しかし、貸金業者の返済専用のおまとめローンは銀行と異なり新たな借り入れができない、銀行は金利が低いが審査が厳しめといった特徴があるので、そうした点を踏まえておまとめローンを検討したいですね。

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