おまとめローンの借入先によって返済額に大きな差が!借りる前に、まずシミュレーションを

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おまとめローンを組む前に、シミュレーションをして返済金額を大きく減らそう

おまとめローンのメリットを最大限に活用し、総返済額や毎月の返済額を少なくして負担を減らすための方法をご説明します。

おまとめローンのメリットとは

おまとめローンは、複数の金利の高いローン事業者から多額の借金をしている場合に金利の低い一つの事業者に借り換えて、総返済額や毎月の返済額を軽減するためのローンです。

つまり、おまとめローンのメリットとは支払う利息や毎月の返済額を減らし、返済を楽にできるということです。

ほかにもローンの一本化で返済管理が簡素化し返済の手間が減る、ATM利用手数料が軽減できるとなどのメリットもありますが、多重債務者としても最も重要なのではやはり返済負担が軽減できる点ですね。

したがって、おまとめローンを選定する際にはどれだけ返済負担が軽減できるかを確認する必要があり、そのためにはシミュレーションの実施が欠かせないのです。

おまとめローンを利用する前の返済シミュレーション

返済シミュレーションをする場合のポイントは、金利や返済期間で比較すること、各おまとめローンを比較することになります。

例えば、ローンAで金利17%と15%による比較、返済期間を3年と5年にした場合の比較、ローンAとローンBの比較をする、などになるわけです。

実際にシミュレーションを行い削減効果の高さや返済負担の程度などを事前に把握することが今後の返済を着実かつ楽にさせていくために必要なのです。

おまとめローンの金利や返済期間を比較!削減効果のシミュレーション

ここでは金利や返済期間の内容を変えて効果を確認するためのシミュレーションを紹介します。

金利の比較

金利の違いでどれだけおまとめの効果があるかをシミュレーションで確認する方法を具体的に説明します。

例えば、現在の借り入れ状況が、X社から金利18%で50万円、Y社から金利18%で70万円、Z社から金利18%で80万円を借り入れしていて、それを4年で返済する場合(元利均等方式で)、総返済額は2,820,000円、毎月の返済額は58,750円になります。

この借り入れ状況からおまとめローンに借り換えるためにシミュレーションで確認するのです。

金利16%のSローンで借り換えた場合

総返済額は2,720,667円になり99,333円の削減、毎月の返済額は56,681円になり2,069円の削減となることがわかります。

金利15%のTローンで借り換えた場合

総返済額は2,671,752円になり、148,248円の削減、毎月の返済額は55,661円になり3,089円の削減となることがわかります。

金利14%のUローンで借り換えた場合

総返済額は2,623,342円になり196,658円の削減、毎月の返済は54,653円になり4,097円の削減となることがわかります。

おまとめローンの金利の違いによるトータルの返済額と月額返済額を比較

ローン名 金利 総返済額 削減額 月額返済額
Sローン 16% 2,720,667円 99,333円 56,681円
Tローン 15% 2,671,752円 148,248円 55,661円
Uローン 14% 2,623,342円 196,658円 54,653円

以上のようにシミュレーションをすれば、金利14%のUローンの削減効果の大きさを実感でき、ローン選定でより適切な判断を下させるのではないでしょうか。

返済期間で比較

同じ金利でも返済期間の長さにより総返済額と毎月の返済額が異なってきます。毎月支払えるだけの金額であるかを確認するとともにできるだけ返済額を多く削減できるようにシミュレーションをしましょう。

前例の借入状況から金利15%で返済期間を5年に延ばした場合の借り換え

総返済額は2,854,792円になりの34,792円の増加、毎月の返済額は47,580円になり円の11,170円の削減となることがわかります。

この借り換えでは金利を下げたにもかかわらず総返済額が増加します。一方、毎月の返済額が大幅に削減されるので、毎月の返済がかなり楽になるわけです。

同じ前例の借入状況から金利15%で返済期間を3年にした場合(1年短縮)の借り換え

返済総額は2,495,904円になりの324,096円の削減、毎月の返済額は69,331円になり10,581円の増加となることがわかります。つまり、返済での支出を大幅に削減できる一方、毎月の返済がかなり厳しくなります。

3年に短縮した場合の返済額が毎月支払えそうにない場合、この案は当然却下ということになりますね。

シミュレーションでおまとめローンを検討する場合、最初に金利の点で確認して、それから返済期間を確認するという順番がより適切な条件設定を行うには有効かもしれません。

消費者金融と銀行カードローンのおまとめを比較!

消費者金融と銀行のおまとめローンでは金利差が大きくなるケースもあるので、ローンの候補先として各々両者から1社ずつは検討しておきたいですね。

ただし、消費者金融のおまとめは、貸金業法に基づく計画的返済を支援するためのおまとめローンで返済専用のローンになります。一方、銀行のおまとめローンは、通常のカードローンと同じく借り入れが自由なローンになっており、両者のおまとめの内容が異なるので注意しましょう。

消費者金融と銀行のおまとめの比較

200万円を両者で各々借り換えて5年で返済する場合、次のような結果になります。

金利15%の消費者金融Pの場合

総返済額は2,842,747円になり、毎月の返済額は48,000円になります。

金利12%の銀行Mの場合

総返済額は2,669,310円になり、毎月の返済額は44,488円になります。

上記の例では銀行のほうが総返済額では173,437円、毎月の返済額は3,512円少なくて済みます。

実際の適用金利は申込者とローン事業者の状況により異なりますが、200万円の借り換えの場合消費者金融と銀行では上記のような金利差が生じる可能性はあるので両者を候補に入れて検討することをおススメします。

おまとめローンの保証料はどれくらい差がある?

おまとめローンなどローンを借りる際に、保証料や手数料がかかるケースもあります。
どの銀行やキャッシング業者でも、大差は無いので、手数料は気にする必要はありません。
具体的な数字に関しては下記の記事にまとめましたが、多くても3000円程度となります。

おまとめローンは必ずしも得するとは限らない

今まで、おまとめローンの金利による返済金額やトータルの返済金額のシミュレーションを行ってきましたが、おまとめローンは、選び方や現在の借入状況によっては損するケースもあります。
現在の借り入れ状況などをしっかり確認して、よりお得になる選択肢を選びたいところです。
おまとめローンで損するケースに関しては、下記の記事により詳細な記事があります。ご参考にしてください

以上のようにおまとめローンを利用すると今までの返済総額と毎月の返済額を削減できますが、利用するローンによってその効果に大きな差が生じることもあり、ときによっては損をする可能性もあります。そのため金利と返済期間の設定を変えたり、ご自身の今の状況を確認し、シミュレーションを行い、より適切にローンを選定できるようになりたいですね。

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