クレジットカードのキャッシングとカードローンの違いは何?

講座

クレジットカードキャッシングとカードローンの違いは何か?

クレジットカードのキャッシングと、カードローンの違いと聞くと、あまりピンとこない人が多いかと思います。
こう思う人もいるでしょう。

「クレジットカードも、カードが発行されるじゃん」
「あれは、カードローンではないの?」と。

確かにそう呼んでもいいのですが、日本ではそう呼びません。
理由は「クレジットカードはショッピングがメインだから」です。

つまり、同じように「カードでお金を借りる」にしても、

買い物ができる クレジットカード
買い物ができない カードローン

というように、カードローンとクレジットカードによるキャッシングを使い分けています。
こう書くと、カードローンの方が用途が借入だけでショッピングに使えないので、不便なように聞こえますが、それは違います。

「現金を借りるだけ」だったら、カードローンの方が便利だからです。

なぜ「現金を借りる」ならカードローンの方が便利なのか?

現金を借りる時、カードローンの方がクレジットカードより、下の点で有利です。

  • 限度額が大きい
  • 審査に通りやすい

…ということ。
クレジットカードは「ショッピングをメインで使ってほしい」カードなので、限度額は、ショッピングで利用する程度の金額となっています。

なぜ、クレジットカードは「ショッピングをメイン」にしたいのか?

まず、買い物でクレジットカードが使えると便利です。
しかし、お店側にとっては、あれは面倒です。

装置の導入も面倒だし、スタッフの教育も面倒です。
それでもなぜ導入するのか?

それは「クレジットカードが使える」と思って、お客さんが来るからです。
つまり、お店側にとっては、

「たくさんの人が『ショッピングに使う』カードが、いいカード」

なのです。
つまり、例えばJCBだったら、「JCBを多くの人が買い物に使えば使うほど」その価値が上がるわけです。

だから、JCBにとって優先すべきは「まず、買い物でたくさん使ってもらうこと」。
クレジットカードを利用することで、クレジットカード会社は決済手数料を得ることができ、
分割払いにした場合は分割手数料を得ることができます。

キャッシングよりも、日常的に使ってもらえる可能性が高く、クレジットカード会社の収益源として有利なのです。
消費者金融などのカードローン専門会社と違う収益の取り方をしているため、
キャッシング枠で借り入れをしてもらうというのは、その次なんですね。

であれば、なぜクレジットカードはキャッシング枠を付けているのか?

これは「利用者の要望」です。
やっぱり「買い物でなく、現金の借り入れをしたい」という時は誰でもあります。

そういう時、それができないカードだと、そのお客さんは「よそに流れる」わけです。
アコムなどの消費者金融か、あるいは「キャッシングが出来るクレジットカード」ですね。

つまり、どこか1社のクレジットカードが「キャッシング枠」を導入したら、他のクレジット会社も、導入せざるを得ないのです。
(お客さんを奪われたくなかったら)

ただ、やはりメインの「ショッピング」は重視したい。
ということで、クレジットカードの「ショッピング枠」の審査は簡単ですが、「キャッシング枠」の審査は厳しいわけです。
(そして、限度額も小さいわけです)

「カードを発行しないキャッシング」はあるのか?

これはあります。
中小業者のキャッシングは、これが多いです。

昔ながらの「サラ金」のやり方ですね。借入・返済ともに「電話で連絡してから」「銀行振り込みでやり取り」するわけです。

私も使っていましたが、非常に面倒です。
追加の借り入れはめったにしないのでいいですが、返済が面倒です。

やはり、お金が入ったらできるだけ追加で返済したいもの。
しかし、その度に電話して「いついつ、○○万円振り込みます」と予告しないといけないんですね。

あちらも電話応対は手間なので、たとえば「3000円だけ返済」など、あまりできません。
(してもいいのですが、やりたくないです)

カードローンだと、ATMで簡単に借入・返済できる

この点、カードローンは楽です。
各業者・銀行のATMだけでなく、コンビニのATMでも借入・返済できます。

たった1000円でも、余裕ができた時にいつでも返済できるのです。
(手数料無料のATMも多いです)

一度カードローンを使うと、もう「カードなしのキャッシングは考えられない」というくらいになります。
これがなかったサラ金時代は、本当に大変だったろうなと思います。


以上、カードローンとキャッシング(それとクレジットカード)の違いを説明しました。
いずれも即日融資ができる方法ですが、違いを理解すると「一番自分に合った借り方」もわかりやすくなります。

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