「リスケジュール」とは返済条件を緩和して、無理のない返済計画を立て直すこと
目次
リスケジュールは誰でもやっている ~支払日の延長~
実は、世の中のほとんどの人は「リスケジュール経験者」です。
極端な話「携帯料金の支払いに遅れた」というのも、立派なリスケジュールだからです。
支払いに遅れると「督促状」が来ます。
そこに「○日までに支払ってください」と書かれています。
これがまさに「支払い計画の見直し」です。
もちろん、借金ではないので「リスケジュール」とは言われませんが、中身は同じ。
そして、カードローンやクレジットカードの支払いで遅延した場合も、まったく同じことが起きます。
電話だったり督促のハガキだったりしますが、どちらにしても「いつまでに払ってください」と指示されたり、「いつなら払えますか?」という質問をされたりします。
これが一番軽い「リスケジュール」。
「返済条件の緩和」はありませんが、「返済計画の見直し」はしています。
(返済条件については、遅延利率が適用されるので、むしろきつくなっていますね。。)
ちなみに、リスケジュールのことを「リスケ」と略して言うこともあります。仕事でも、打ち合わせの予定を変えることを「リスケ」といったりしますね。
究極のリスケジュール「個人再生」
このリスケジュールが進化したものが「個人再生」。
債務整理の方法の一種です。
(自己破産も債務整理の一つ)
個人再生とは何か、カンタンに書くと下の通りです。
- 借金を5分の1に減らす
- 代わりに、3~5年で完済する
というもの。
つまり「借金500万円」だったら、「100万円」まで減ります。
これなら確かに「3~5年」で返済できるでしょう。
債務整理については、下記のの記事が詳しいです。
個人再生以外のリスケジュールは? ~「任意整理」など~
債務整理の中には「任意整理」という方法もあります。
個人再生よりは、こちらの方がメジャーです。
(裁判所を通さなくていいので)
任意整理は「期間の設定」は基本的にありません。
代わりに「返済条件の緩和」をします。
- 手続き後の利息をなしにする(それまでの分だけ払う)
- 過払い金が返還される
…というものです。
「手続き後の利息がなしになる」というのは大きいですね。
「ここまでの分だけでいいから」ということです。
業者としても、自己破産されるよりマシ…というのが理由です。
「過払い金」ですが、昔「グレーゾーン金利」というものがあった頃から返済している方。
こうした方は「昔払い過ぎた金利を取り戻していい」という法律になっています。
それを取り戻せるということですね。
こは任意整理でなく「過払い金の返還請求」ということで別にやってもいいのですが、任意整理の時に同時にやる、というパターンも多いです。
私のリスケジュール体験談 ~JCBクレジットカードの場合~
私はJCBのクレジットカードでリボ払いをしていましたが、ある月、支払いができないことがありました。
その旨を電話したら「では、利息分だけ払っていただくことも可能ですよ」とのこと。
月々の支払いは「1万4000円」だったのですが、そのうち利息は「4000円」だけだったんですね。
なので、「4000円だけ払ってくれれば、今月はOKです」ということ。
これも一種のリスケジュールです。
「返済条件の緩和」がありますし、本来今月払うはずだった1万円を、来月払うという「返済計画の見直し」があるわけですから。
…というように、リスケジュールは誰もがカードローンやクレジットカードの利用で体験するもの。
さほど特別な行動ではない、ということです。
リスケジュールは少ない方が、クレジットスコアが上がる
クレジットスコアというのは「信用度」。
「この人は、このくらいお金の支払いにしっかりしている(もしくは、していない)」というスコアです。
これまでのキャッシング歴、クレジットカードの利用履歴などを、スコア化しているんですね。
このクレジットスコアが高ければ高いほど、カードローンなどの審査に通りやすくなります。
業者としては予定通り着々と返済してくれた方がいいので、リスケジュールは当然、ない方がいいです。
どうしても必要な時はリスケジュールすべきですが、しなくていいなら、できるだけしない方がいいでしょう。
(申し出るのも面倒ですし)
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