おまとめローン(借入まとめ)は、なぜ他社から借りているのを返済してくれるの?

考える

おまとめローンは、同業他社の顧客を奪う一番カンタンな方法だから

貸金業は「差別化」が難しいビジネス。
消費者金融カードローンでも銀行でも、それは同じです。

  1. 「人にお金を貸す」
  2. 「利子をつけて返してもらう」

というだけのビジネスですから、新技術の開発などで大きな差をつける、ということができないのです。
差別化ができないということは、後はひたすら「お客の奪い合い」をする、ということ。

資金力があれば利子を安くしたりして「薄利多売」でやっていけます。
これは一種の「差別化」ですが、それを大手がやった結果、もうこの業界は大手しか残っていないのです。

(中小の業者の大部分は闇金化しています)

そして、大手の業者だけが残った今、資金力も互角である以上、「ライバルと差をつけるのがますます難しい」状況になっているのです。

その点、おまとめローンは「お客さんが喜んでくれて」、しかも「ライバルの顧客を奪える」という最高の方法。
なので、消費者金融も銀行も喜んで力を入れているのです。

(別に喜んでいなくても、他社がやっている以上、自分たちもやらなくてはいけません)

おまとめローンの審査は、キャッシング業者にとってそれほど手間がかからない

借入まとめに限らず、キャッシングで業者側の手間というのは「審査」です。
「審査が楽」だったら、業者の手間はほとんどないわけですね。

借入まとめの場合、その利用者はすでに「各社の審査を通過した」わけです。
そして、現時点の借金の総額も「年収の3分の1の範囲内」のはずなんですね。

(それ以上は、どの業者も貸してはいけないルールなので)

「今の借金の合計より、さらに上の金額」となると、審査が必要です。
しかし「今の総額と同じ金額」だったら、別に特に審査しなくていいわけです。

実際にはもちろん審査します。
しかし、大抵は「問題なし」という結果がすぐに出るんですね。

(すでに出たからこそ、各社がそれだけ貸していたわけですから)

というわけで、借入まとめは「新規でキャッシングの審査をする」時より、手間がかからないのです。
だから、銀行や消費者金融にとってメリットが大きいんですね。

おまとめローンは「グレーゾーン金利」まで利益として確定できる

日本には昔「グレーゾーン金利」というものがありました。
利息に関する法律が2つあって、それぞれで「上限金利」が違っていたんですね。

で、その高い方の金利が「グレーゾーン金利」だったのですが、後にこれが撤廃されました。
そして「グレーゾーン金利で払ってきた分は、昔までさかのぼって、業者に返還請求できる」という法律も決まったわけです。

これが「過払い金の返還請求」というものですが、これにも落とし穴があります。
それは「おまとめローンで借入まとめをすると、請求権利がなくなる」ということ。

たとえば「A社に過払い金を払っていた」なら、それはA社に請求しなくてはいけません。
しかし、おまとめローンによる借入まとめによって「A社との関係が終わる」と、もうその分は誰にも請求できないんですね。

で、あなたが「D社」の社長だったとして、そうやって利用者が「A社、B社、C社」の過払い金の分まで、あなたの会社に持ってきてくれたとしましょう。

これは当然ラッキーですよね。
本来利用者から取ってはいけないような「高額の利益」が、「完全に合法で」自社のものとして確定するのですから。

もちろん、利用者がA社やB社、それぞれに過払い金の請求をしてくれたら、ライバルの彼らが弱るので、これはこれでありがたいです。
しかし「敵が弱る」よりも「自分に金が入る」方が、よりいいはずです。

だから、「他社が過去に取ったグレーゾーン金利まで、利益として確定する」おまとめローンは、実は業者にとってもありがたいのです。

以上、借入まとめ(借金の一本化・おまとめローン)が、業者にとってどのようなメリットがあるのかをまとめました。
「これだけのメリットがあれば、確かにやりたがるわけだ」と納得していただけたと思います。


もちろん、あなたにとってもメリットがあります。
ただ、最後の「過払い金」の件だけは気をつけてください。

(長年返済していた方は、このデメリットが発生することがあります。その時は先に過払い金の請求をしてから、まとめましょう

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