リボ払いって実はこんなに怖い!借入まとめ(おまとめローン)で余裕の返済計画
目次
なぜリボ払いは危険なのか?利息が雪だるま式に増える理由
リボ払いで利息が増える原因は下の通りです。
- 支払いが長期になる(先延ばしにする)
- 借金の意識が薄くなる(月々の返済の負担が少ないので)
- もともとの金利が高い
3.については普通の分割払いでも同じなので、リボ払いだけのデメリットではありません。
重要なのは「1、2」です。
リボ払いの支払い期間は、どのくらい長期になるのか?
たとえば下のようなケースだとしましょう。
借り入れ | 40万円 |
---|---|
月々の返済金額 | 5000円 |
さあ、返済期間がどのくらいになるかわかるでしょうか?
暗算の早い人は「80ヶ月=6年8ヶ月」と答えるでしょう。
しかし、違います。
正解は「137ヶ月=11年6ヶ月」です。
理由は、上の「返済金額」には「利息も含まれている」ため。
つまり「5000円払っても、元金が5000円減っているわけではない」のです。
で、この場合、最終的に支払う利息はいくらか。
何と「約36万円」です。つまり、
借りた金額 | 40万円 |
---|---|
払った利息 | 36万円 |
…というわけです。
「40万円の買い物をして、36万円をドブに捨てた」ということなんですね。
リボ払いはなぜ、借金の意識が薄れるのか?
この原因は「月々の返済金額が少ない」こと。
少ないからこそ「最終的な利息が莫大になる」のですが、少ないからこそ「危機感がなくなる」のです。
もし、上の40万円の人が「毎月10万円返済してください」と言われたら、焦るでしょう。
「自分は借金をしているんだ…!」という危機感を持つはずです。
しかし、「月々5000円でいいですよ」と言われると、危機感が途端になくなるんですね。
「ああ、リボ払いって、借金というほどじゃないんだな」と思ってしまうのです。
リボ払いで月々少額の返済(返済というか支払いといった感覚に陥りますが)を続けていると、
その先の、全体の借入額や増えていく金利に関してそれほど意識をしなくなり、気づいたときには恐ろしい額に膨れ上がっています。
リボ払いが怖い理由は「月々の返済が少ない」ことなのに、逆にそのせいで安心してしまうという、「人間の怖さ」を痛感します。
(つくづく、人が正しく生きるには、ある程度の危機感が重要なのだと思い知らされる例です)
リボ払いを複数社でしている場合、必ずおまとめローンを利用しよう
ただでさえ「今、いくら減っているのか」わかりにくいリボ払い。
これを複数社でしていると、さらに大変なことになります。
というわけで、いくつかのクレジットカードやカードローンで、リボ払いをしている人は、すぐに「おまとめローン」で一本化しましょう。
おまとめローンといっても「消費者金融」はダメです。
消費者金融の金利は「年率18%」で、クレジットカードのリボ払いの「年率15%」より高いです。
もちろん、今使っているリボ払いが「全部、消費者金融のキャッシング」という場合は、消費者金融でまとめてもいいです。
(これはこれで『今までどれだけの利息を払ってきたのか』という、別の問題がありますが…)
何にしても、できるだけ「銀行カードローン」でまとめましょう。
銀行カードローンは「年率14%」が基本なので、クレジットカードのリボ払いよりも若干安くなります。
若干であっても「一本化して、借入残高が正確にわかる」ということが大事ですし、「少しでも金利を安くしようとする意識」自体で、完済に近づきます。
銀行カードローンのおまとめは、どう申し込めばいいのか?
これは普通の銀行カードローンに申し込むだけです。
銀行のほとんどは「おまとめローン」という名前の商品を提供していません。
「おまとめローンにも使えるフリーローン」というものを出している程度です。
もともと、銀行カードローンは借りられる金額が大きいので、わざわざ「おまとめローン」を名乗る必要がないんですね。
私の知っている方の体験談では、消費者金融数社で80万円の残高をまとめるため、楽天銀行カードローンで申し込みしたら「300万円OKになった」という例もあります。
というように、銀行のカードローンはかなりの金額を融資してもらえるので、「おまとめローン」という名前がなくても、普通のカードローンで申し込めばOKです。