「おまとめローン」の審査に通る条件は?

ポイント

矛盾しているようですが、借入件数が多いと借入まとめの審査は落ちやすいのです。
いくら借入まとめとはいえ、業者・銀行も「信頼できる人」だけに貸したいので、「できるだけ借入件数が少ないほどいい」わけですね。

多くの方の体験談を総合すると「3件まで」は大丈夫。「4件から」審査が厳しくなる、と考えていいでしょう。

つまり、4件以上借り入れがある場合、残高の少ない業者・銀行から、完済しましょう。

  • 親、家族からお金を借りる
  • 家庭内の不要品を売却する
  • 貯金があれば、貯金を下ろす
  • 日払い、日雇いのアルバイトをする

…などの方法です。
これらの方法で借入件数を減らしてからなら、借入まとめの出来る条件を、満たしやすくなります。

おまとめローンに申し込む際に銀行や消費者金融へ「同時申し込み・多重申し込み」をしないこと

これはおまとめローンに限らず、危険な行動です。普通の人は、複数の業者で同時に申し込む、ということをしません。

これをやるのは「相当焦っている人」。統計的に見ても、こうして審査を申し込んだ人は、返済不能に陥ることが多い…というのがわかっています。
(統計抜きにしても、感覚で納得行くと思いますが)

そのため、もしおまとめローンの審査に通る条件を満たしていても、このような多重申し込み・同時申込みをしてしまうとアウトなのです。

おまとめローンに通るか不安なため、複数の業者に一度に申し込もうという発想で、複数の業者に申し込むと、信用機関のあなたの情報に、照会記録と審査結果が記録されます。複数社に申し込んでいることが信用情報を通じてわかってしまうので、複数業者に一度に申し込むのは避けましょう。

(1件の結果が出てから、次の業者・銀行の審査を受けるのがいいです。ちなみに、連続で受けるのは2件までにしましょう)

おまとめローンの審査に通るポイント:過去に返済トラブルがない(ブラックリストに入っていない)

これもおまとめローンが出来る条件として、きわめて重要。
普通のキャッシングの場合、申し込みの段階でブラックリストに入っている人は少ないです。

しかし、おまとめローンを組む場合、すでに多重債務者ということで、過去に返済トラブルを起こしている方の割合が増えます。
なので、これが原因でおまとめローンの審査に落ちる方も、普通のキャッシング審査より多いのです。

対策としては、重度の返済トラブルを起こした場合、基本的に打つ手はありません。
たとえば「クレジットカードの強制解約」「任意整理」「自己破産」など。
これらを経験した場合、5年~10年は、借入まとめも含めて、新規のキャッシングやカードローンの審査に、通らないと思っておきましょう。

ブラックリストに入っているが、どうしても借入まとめしたい場合は…

この場合「債務整理」です。
「一本化する」わけではありませんが、借金の残高や利息を大幅に減らせるので、借入まとめ以上の効果があります。
(代わりに、これもブラックリストに記録されますが)

たとえば「個人再生」の場合、借入残高を5分の1にできます。
代わりに「3~5年で完済する」という条件ですが、それでも「500万円の借金が100万円になる」ということで、一気に楽になるでしょう。

「任意整理」の場合は、主に「過払い金を返還してもらう」「手続き後の利息を免除してもらう」という程度で、個人再生ほど借入残高を減らすことはできません。

(まだ余裕がある人向けの債務整理ですね)

これらのいずれの方法でも無理…という場合は「自己破産」。
世間のイメージと違い、自己破産にはデメリットがほとんどありません。

自動車、自宅、貯金などの資産はすべて取られますが、これらの資産がないなら、失うものは何もありません。

(10年ほど、クレジットカードやキャッシングの審査に通らない、というくらいです)


以上、借入まとめ(おまとめローン)の審査に通る条件や、通らない場合の債務整理などについて書きました。
多重債務で困っている方の参考になれば幸いです。

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