銀行カードローンは消費者金融より金利が低いとは限らない?!キャッシングの実態に迫る

気づく

銀行カードローンはすべて消費者金融のキャッシングより低い金利というわけではない

銀行カードローン、消費者金融などのキャッシングの世界では、金利を「実質年率」という数字で表します。
銀行カードローンと消費者金融の平均的な実質年率を比較すると、下記のようになります。

銀行カードローン 14%~15%
消費者金融 18%

というのが普通の実質年率です。
(一般的な金額を借りた場合、という意味です)

このように大抵の場合、銀行カードローンの方が安いわけですが、そうでない銀行もあります。
たとえば「じぶん銀行、オリックス銀行」などです。

「じぶん銀行」と「オリックス銀行」の金利は消費者金融並みなので、銀行系カードローンは金利が低いとは限らない

この2つの銀行カードローンの金利は、消費者金融とほぼ同じです。
それぞれ、下のような実質年率になっています。
(参考として、プロミスと一緒に並べます)

じぶん銀行 3.9%~17.5%
オリックス銀行 3.0%~17.8%
プロミス 4.5%~17.8%

…という風です。
「安い方の金利が違うじゃん」と思われるでしょう。

しかし、この「安い方の金利」というのは、実は意味がないのです。
これは「最大まで借りた場合の金利」だからです。

それぞれの「最大限度額」は下の通りです。

じぶん銀行 500万円
オリックス銀行 800万円
プロミス 500万円

「この金額まで借りないと、最安の金利にはならない」ということですね。
当然、この金額まで借りる人はほとんどいません。

つまり大多数の利用者にとって「安い方の金利」というのは、何の意味もないのです。
「高い方の金利」が大事なんですね。

この金利だけ比べると、じぶん銀行、オリックス銀行はプロミスとほぼ同レベルなのです。
なので、「銀行カードローンだから、すべて金利が安いとは限らない」わけですね。

銀行系カードローンは、金利が低い分、審査が厳しい

たまに「銀行カードローンは審査が甘い」という評判が流れていますが、これは完全な間違い。
「金利が安い」以上、「審査が厳しい」のは当たり前なのです。

「銀行カードローンの審査が甘い」という噂が流れたのは、下のような理由です。

銀行カードローンは100万円~300万円まで、収入証明書なしで借りられる

消費者金融の場合「50万円以上」で収入証明書が必要です。
しかし、銀行カードローンは「100万円~300万円」まで「収入証明書なし」で融資OKなんですね。

これだけ見ると、確かに借入限度額については、銀行の方が「審査が甘い」と言えます。
(実際、収入証明書を見ていないわけですから)

しかし、それだけ多額のお金を貸す以上、当然銀行側にはリスクがあるのです。
それだけリスクがある融資を「甘い審査」でOKするわけがないんですね。

銀行カードローンの審査は、アコムやプロミスがしている、という事実

これは事実です。
銀行には「個人向けの小口の融資」のノウハウがないので、審査をアコム・プロミスなどの消費者金融に依頼。
(このアコム・プロミスの立場を「保証会社」といいます)

これをある大手WEBサイトが「銀行カードローンの実態は消費者金融。審査はゆるゆる」という内容で記事にしたため、その噂が広まったのです。
しかし、そのWEBサイトはもともと「過激な論調が売り」のメディア。
具体名は出しませんが、もともと芸能人にスキャンダルなどをすっぱ抜くメディアのグループで、「何でも過激に書く」んですね。

だから、そこで「銀行カードローンの審査は甘い」と書かれているのは「話半分に聞くべき」ことなのです。
ただ、そういう情報源を知らない人たちが、次々とWEBで情報を拡散し「銀行カードローンの審査は甘い」という評判が、ひとり歩きしてしまったのです。

…というように、銀行カードローンは基本的に金利が安いのですが、その分審査も厳しいです。
消費者金融の審査通過率が40~49%なのに対し、銀行カードローンは20~30%。
大体「1.5倍~2倍の難易度」ということですね。

消費者金融の審査結果を基に、銀行側が独自の高めの基準でふるいにかけているので、消費者金融が審査しているからといって銀行カードローンの審査がゆるいというわけではありません。

。。といっても「普通の人」であれば大抵審査は通ります。
銀行カードローンでも消費者金融でも「審査が厳しい」というのは、あくまで「すでに借り入れがある人」や「年収が少ない」という人のみ。

一般的な生活をしている方なら、銀行カードローンの審査は問題なく通るので、安心してください。

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