おまとめローンのメリット・デメリットとは?
目次
おまとめローンの最大のメリットは『金利が安くなる』こと
ローンによる借入は「一つのカ貸金業者で借りれば借りるほど」金利が安くなります。カードローンでもクレジットカードでも同じです。
原理は「まとめ買い割引」と同じ。「うちでたくさん借りてくれてるから、少しサービスしよう」ということですね。
これが、逆に「たくさんの業者で少しずつ借りる」といった借り方だと大損します。それぞれの業者で「高い金利」を払っているからです。借入金額が多ければ多いほど金利は低くなります。
「複数社からの借入を一つにまとめれば、もっと安い金利」でOKなのに、わざわざ高い金利を、全部の業者に払っているんですね。
多重債務者の方は、そういう状態の方が多いです。こういう時、おまとめローンによって金利を安くすることができるのです。
金利を安くすることによって、合計の返済金額や、月々の返済額を数千円ー数万円を減らすことができます。こんなメリットがある方法を使わない手はありませんね。
おまとめローンはの次のメリットは『返済の手数料・手間が減る』
キャッシングの返済は大抵ATMでしますが、ATMは手数料がかかります。かからないATMもありますが、コンビニ・銀行など、かかるATMも多いです。
多重債務の状態だと、毎月多数の返済日があるので、だんだん混乱するもの。当日まで忘れていて、あわてて手数料がかかる近場のコンビニから返済…。ということはよくあるでしょう。
このような手数料はムダですし、手間もかかります。この点、おまとめローンで多重債務を整理すると、こういうムダをなくせるわけですね。
仮に手数料が月800円だったとしたら、それだけで年間9600円。実は、多重債務の返済の手数料というのは、かなり大きいのです。
おまとめローンによって借入先を一つにシンプルにすることによって、手数料が下がるというのは大きなメリットです。
おまとめローンで借金を一本化することで、借金の状況が、はっきりとわかるのもメリット
多重債務者の方が苦しむのは「自分の借入状況がよくわからない」からです。
「借金の金額自体が大きい」というのもありますが「それが正確にわからない」というのが、一番のストレスなんですね。
「いや、自分はわかっている」という方ほどわかっていないものです。昔の私もそうでしたが、わかっていないからこそ、多重債務になるのです。
(わかっていたら、ならないのです)
おまとめローンで多重債務が一本に絞られると、現状がはっきりとわかります。
「借入残高はあといくらか」
「今月、利息だけでいくら支払ったのか」
「このペースで返済すると、いつ完済できるのか」
「完済までに、累計でいくらの利息を支払うのか」
…ということが、すべてクリアになるんですね。
これだけでも「自分がどれだけ利息を払っていたか」を知って、借金の怖さを実感します。
また、「あといくら返済すればいい」というゴールがはっきりするので、モチベーションも上がります。
ここまで紹介した2つのメリットより、私の体験談からいうと、このメリットが一番大きいと思っています。
多重債務でおまとめローンを利用するデメリットは?
デメリットは「過払い金が消滅する」可能性がある、ということ。
つまり「返してもらえるはずのお金が、返ってこなくなる」ということです。
過払い金とは「払い過ぎた利息」。
2010年以前は、今より金利が高かったのですが(グレーゾーン金利)、その金利が違法ということになったのです。
そして「過去までさかのぼって、返還を要求できる」というルールになったんですね。
これが「過払い金の請求」ですが、これをやるには条件があります。
「プロミスに払い過ぎたお金は、プロミスに要求する」というものです。
(プロミスというのは、ただの例です)
もしこれをおまとめローンで整理し「プロミスを完済」してしまったら…。
プロミスに払いすぎていた利息を、もう要求できなくなる…という可能性があるのです。
これが多重債務におまとめローンを適用する、ほぼ唯一のデメリット。
2010年よりも前から返済を続けている方は、これだけ注意してください。
おまとめローンはどこで借りるのが良いの?
おまとめローンのメリット・デメリットの解説を行ってきましたが、実際はどこから借りることができるのでしょうか?
おまとめローンの借入先は
- 消費者金融のおまとめローン
- 銀行のおまとめローン
の二種類になります。消費者金融のほうが審査に通りやすいですが、銀行カードローンのほうが金利は低いです。
具体的な内容に関しては、下記の記事に詳しく書きましたのでご確認ください。
以上多重債務のカードローンを、おまとめするメリットとデメリットを紹介しました。
カードローンやクレジットカードの多重債務で苦しんでいる方に、参考にしていただけたら嬉しいです。